カテゴリー「ヴィンテージコンパクト」の46件の記事

2009年6月29日 (月)

ジャパニーズ・ビューティ

Hi3b0553

 

…このタイトルの流れで来ると思ったでしょ?はい、その通り。

 

でも今日のコンパクトは「これ、前にご紹介したっけ?」ではなくて、「これ、まだご紹介してないわ」とちゃんと覚えてました!って、自慢になりません。

 

Hi3b05462日本のものでは特に大好きな、NACON ナコンのコンパクトです。実は、骨董市仲間(という仲間が私にはおります・笑)のひとりが、私にプレゼントしてくださったものです。

 

金彩の孔雀の柄は、これたぶん、ハンドペイントです。
細ーい毛筆で羽の流れ1本1本が描き込まれています。羽の中にある小さい丸いきらきらは、おそらくマザーオブパールを小さく丸く切って着色したもの。内側の3重は赤い着色、外側の2重は青緑っぽい着色になっています。恐ろしく手が込んでいますね。
孔雀の体と羽のバランスがなんとなく歪んでいるのがハンドペイント的味わい。

 

おそらく70年代のものでしょう。固形ファンデーションのレフィルを抑える金輪の枠が残っていますが、その他にシフターも付いていて固形・お粉両用だったはずです。同じタイプのコンパクトを他にも持っているので…

 

Hi3b0552現在、我が家にあるナコンのコンパクトは4個。…確か4個だったはず(笑)。

 

前に、KIGU OF LONDONの記事の中で「一時期NACONが輸入代理店をしていた」と書きましたが、ナコン自身もオリジナルのおしゃれ雑貨を製造販売していました。

 

コンパクトに付属の「保証書」には、

 

「弊社製品ラインアップには、コンパクト、香水スプレー、マジックハンガー、リップミラー、シガレットケース、バッグその他舶来小物を多数取り揃えてございます。」

 

とあります。「シャレックス」というシリーズ名がついていて、

 

「シャレックスとはおしゃれ用品の新しいよび名です。」

 

と書いてあるんですが、たぶん、定着させようとして定着しなかった「新しいよび名」ですね。なんというか、そういう「独自路線」を打ち立てようという意欲が、凄くあったメーカーなんだろうな、と思います。

 

株式会社ナコンの、当時の住所は「台東区柳橋2-20-13」。
はい、ここです。…また来たよストリートビュー(画像が表示されない場合は、「大きな地図で見る」をクリックして別画面でご覧くださいね)。

 

 

大きな地図で見る

 

残念ながら、もう違う会社名ですね。
「株式会社ナコン」で調べたところ、山形県に同名のプラスチック加工業の会社が存在するようですが…

 

孔雀のコンパクトは、蝶番の鏡側に、メーカー名が「TOKYO NACON JAPAN」と刻印されています。
Hi3b0547この刻印にも2種類あって、単に「NACON」のものと、「TOKYO NACON JAPAN」と書かれているのとあるのですが、なんとなく、「NACON」だけのものの方が古い、ような気がします。「TOKYO JAPAN」と表記するのは輸出を意識したものだと思うので、なんとなくKIGUの輸入代理店展開の影響なんじゃないかな、と。

 

あ、でもこれはあくまでそんな「気がする」だけです。

 

以前、やはりあくまで私自身の「私見」として「~だと思います」と書いたところ、その記事を引用?する形で他のサイトさんに「~です」と断定して書かれてしまったことがあるので、驚くと同時に「ヤバい、迂闊なことは書けない」とうろたえました。こうして曖昧な情報が広がってしまうのかな、と思って。

 

「そんな気がする」で書いている部分もありますので~。「~と、思う」というのはあくまで私見ですからねー。いや、それもどうなんだ、自分よ(笑)。

 

最近体調が悪かったせいでしばらく骨董市に行ってないので、来月の骨董ジャンボリーは絶対行きたいなーと思っています。骨董市で久しぶりに日本のコンパクトたくさん見て回りたいです。

 

 


 

 

 




Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | トラックバック (1)

2009年6月22日 (月)

イングリッシュ・ビューティ

Hi3b0544

 

「このコンパクト、ブログでご紹介しましたっけ?」シリーズ第二弾。…って、またシリーズですか。
Hi3b0540左側の検索窓からKIGUで検索してみたんですが、ずいぶん前から所持している割には、 たぶんまだご紹介してないかな。タイミング逃すと意外とブログに載せ損なっちゃうことが、多々あるんですよ。

 

イギリス、KIGU of London キグ・オブ・ロンドン製のコンパクトです。KIGU of London については、過去記事「背伸びした少女」「KIGU of LONDON」をご覧くださいね。

 

ずっと前に「欧米のコンパクトで花柄といったら圧倒的に薔薇が多い」という趣旨の記事を書きましたが、Hi3b0542

 

  Roses are red,
  Violets are blue,
  Sugar is sweet
  And so are you.

 

とマザーグースにも謡われる「花の双璧(一対の宝玉、の意味)」、スミレの花束の表装です。華やかで派手な薔薇に対して、菫は清純で慎ましやかな印象がありますよね。

 

内ブタの中央にKIGUのトレードマーク、蝶番のところに「MADE IN KIGU ENGLAND」とあります。直径7.5センチの、割に大ぶりのコンパクト。シフター付きの未使用品です。

 

Hi3b0543面白いと思ったのは、内側のお粉入れの部分とフタの裏側が、コーティングされていること。粉状のものは湿気を吸いやすいので、コーティングされていると水分による金属の劣化や酸化(ようするに錆び)が防げていいですね。おそらく、70年代の(KIGUにおける)最晩年の頃のものだと思われます。

 

前にも書きましたが、ゴージャスでいい意味でたくましいアメリカ製のコンパクトに比べて、イギリス製はやはり繊細で可憐。そう、まるで菫の花のように。

 

 


 

 

 




Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | トラックバック (0)

2009年6月14日 (日)

アメリカン・ビューティ

Hi3b0528

我が家、現在コンパクトの数が居住空間の限界を超えております。ひとつひとつは小さなコンパクトですが、何百もあればそれは場所を取り、しかも重い。数があるとメンテも行きとどかなくなりがちですし、これは本当になんとかしなくては。

Hi3b0525ところで、トップ写真の2個の Elgin American エルジンのコンパクト、もうブログでご紹介しましたっけ?き、記憶が…

サイト内で検索してみたところ Elgin の記事は「ELGIN AMERICAN エルジン」と「とうとうアレに手を出してしまいました…」と「Elgin のハマグリ」かしら。あらー。まだご紹介してなかったみたいですね。

台形のコンパクトは麦の穂の模様が彫られています。写真で見るとそうでもないけど存在感が凄いというか、大きく感じます。実際使ってたらきっと注目の的だと思います。
ちょっと赤味がかったゴールドで、同じ台形のパフも残ってます。

Hi3b0524四角い方は、華やかな花柄の表装です。これ、可愛いねー。
パフは残っていません。それと、 Elgin のコンパクトはシフターなしの内ぶた付きで、内部の周囲にネル生地のようなもこもこの不織布がぐるりと張ってあって粉漏れを防いでいるのですが、そのネルのもこもこが外されています。
たぶん、メンテする段階でこのもこもこからいつまでも粉が出て来るので外されちゃったんだと思います。その気持ちはよく判る!でもこれがないと使いづらいよねぇ。

いつも思うんですが、コレクターにも2種類いて、「集める」ことが目的の人と、「使う」ことが第一の人。私は元々「使う」人なので、使えなくなるメンテHi3b0526_2には反対。

コンパクトはあくまで日用品であって美術品ではないので、使ってあげる方がコンパクトだって嬉しいと思うのよ。…そ、そりゃ、250個を一生の間に使いきるのはたぶん不可能だけど(笑)。

同じようなゴールドトーンのコンパクトですが、それぞれ微妙に色合いが違うんですよ。
台形は赤味が強く、はまぐりは黄味が強いゴールド。花柄は薄めのライトゴールドって感じです。
いずれも40~50年代のもの。ゴールドトーンは華やかでいいですね。

Hi3b0530


Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年6月 7日 (日)

身元不明のコンパクト その2

Hi3b0516

「アメリカ製ということ以外、何も判りません」シリーズ第二弾。…どんなシリーズですか。

Hi3b0519全盛期にはいかにお粉入れがたくさん流通していたか、ということでもあるのでしょうが、有名無名問わずあらゆる小物系の企業が造っていたのでしょうね、パウダーコンパクトケースを。

この3個は、そんなに凝った造りではなくて本当にケースに鏡を付けました、的なシンプルさで、3個とも未使用品です。

この中では、青い小さなコンパクトがちょっと面白いですね。群青色に金がおしゃれで上品です。
ころんとした、手の中に収Hi3b0520まるサイズが可愛い。このくらいのサイズだと、ピルケースにしてもいいかもしれません。あるいは、現行で売っているアイシャドウのレフィルなどを入れておくのもいいかも。

話は違うのですが、私は膠原病で、正直言ってここのところ体調があまりよくありません。それで、更新などもますます不定期になってしまう場合が、今後もしかしたらあるかもしれませんが、なにとぞご了承ください。というか、のんびり長ーい目で見ておいていただければ幸いです。毎度すいません。Hi3b0518


Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月24日 (日)

身元不明のコンパクト その1

Hi3b0503

 先々週、「調べる手がかりがいっぱいあるコンパクトは楽しい」と書きましたが、実際まっHi3b0500たくどうにも手がかりのないコンパクトというのもたくさんあります。というより、そういうコンパクトの方がほとんどかも。

 今日のコンパクトもそのひとつ。私としては、すんごく気に入ってて大好きなコンパクトなんですけど、「購入先がアメリカなのでたぶんアメリカ製」という以外になんの手がかりもありません。

 黒のエナメルと白のマザー・オブ・パールのコントラストがおしゃれでちょっとアールデコっぽいでしょ?

 真ん中のマザー・オブ・パールの上部が一部欠けてるのが惜Hi3b0501しいですが、それも全然気にならないくらい洒落てて素敵。おそらく40~50年代のものでしょうね。

 留め金の仕組みもちょっと変わっていて、前側面の半月状の金具を押すと、バネの力でオープンするようになっています。

 パフとシフターも残ってることは残ってるんですが、縮んでしまっていてこれではシフターの役を果たしませんよねHi3b0502(笑)。鏡も一部箔が落ちてしまっています。

 コンパクトとして使うのは難しいかもしれませんが、アクセサリー入れとか、あるいは化粧品売り場でよくいただく、ファンデやリップやアイシャドーなどの試供品を入れておくのもいいかも。これだけ存在感のあるケースなら、いろいろ使い道を考えるのも楽しいものです。


Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月17日 (日)

COTY NEW YORK

Hi3b0491

 COTY コティは元々フランスのメーカーですが、現在本社はニューヨークにあります。
詳しくは以前の記事、「流転の美女」をご覧くださいね。

Hi3b0497 以前、1954年販売の「Envelope(封筒)」と呼ばれるコンパクトをご紹介しました。今回のトップ写真の左側の方のコンパクトです。えっと、どの記事だったかな。ああ、あったあった、「コンパクト・アドバイザー?」という記事ですね。

 今、このブログ記事数140件あるんですよ(これが141件目)。だから自分でも探すのが大変で…一応カテゴリー分けはしてますが、自分でも「あれ?このコンパクト、前に紹介したっけ?」と判らなくなることがあります。現在、保有個数250個くらい…ああ、そろそろなんとか整理しなければ。

Hi3b0494 ご覧になってる皆さんで、「コレについての記事はどこだっけ?」と思われた方は、左側のサイドバーのカレンダー下に検索窓がありますので、キーワードを入れて探してみてくださいね。

 さて、トップ写真右側のコンパクトもおそらく「Envelope(封筒)」と同じ頃のもの。シンプルなゴールドトーンに、ワンポイントのお星様が可愛いですね。

 中を開くと右側がお粉入れ。シフターはありませHi3b0495ん。
 左の空間には頬紅のレフィルが入っていたものと思われます。今使うなら、ここにパフを入れればちょうどいいですね。

 薄手でシンプルで可愛い。表装にシミがあったり鏡に経年の曇りがあるためたぶん売り物にはならないので(笑)、嬉々として自分で使おうと思っています。


Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年5月10日 (日)

インターネットってホントに凄いというお話

Hi3b0483

 女だてらにマニア気質というかコレクター気質というか、小さな手掛かりからあっちこっちちまちまと調べるのが好きな性格なので、インターネットの恩恵というのは計り知れないものがあります。

Hi3b0489 昔だったら図書館にこもりっきりで調べたところだったんですが。ネットが普及する以前は国会図書館とかよく行ったものです。まあ、そういう仕事をしていたせいもあるんですけどね。

 今回のコンパクトはいろいろ調べるべきキーワードがたくさんあって、調べ甲斐があって楽しかったです。

 縦横5.5センチ角の小振りのシンプルなゴールドトーンのコンパクト。アメリカ製です。未使用品で当時のメーカーカードまで入っています。おそらく30~50年代くらいのものでしょう。

 メーカー名は「KOTLER & KOPIT Inc. コトラー&コピット社」。
 当時の住所は「50 Church St. Pawtucket R.I. ロードアイランド州ポータケット市チャーチストリート50」。

 はい、ここです(笑)。

大きな地図で見る

 凄いですよね、今や、住所だけで「ここ」って画像まで出ちゃう(画像が表示されない場合は、お手数ですが「大きな地図で見る」から別ページで開いてみてくださいね)。

 ロードアイランド州はアメリカ独立時の13州の内のひとつで、小さいけど古い歴史のある街。ファッション装身具、加工金属製品の製造産業が盛んな土地柄のようです。

 ストリートビューでまっすぐ歩いて行くと、突き当たりに古い教会があります。だから「チャーチストリート」なんでしょうね。

 さて、この50 Church St.の角にある建物。これ、どうやら空家というか、使われてないっぽい感じがしますよね。さすがにもう「KOTLER & KOPIT」はない、のでしょうねぇ。

Hi3b0488 他にもカードには「10¢」ってあるんですけど…これ値段?や、安くないですか?まあ、戦前の、しかもアメリカの貨幣価値はよく判らないですが…
 初任給100円、とかの時代だったら有り?

 パフの上の「K & K」のメーカーマークと女性のシルエットがおしゃれですね。シフターのないタイプのコンパクトです。

 内ブタの下の方には「PATENT 1802796 U.S.A.」と刻印されています。
 調べましたところ、この特許番号は1931年4月28日に取得された、「Fastener Catch」、つまり、留め金部分の仕組みの特許です。
 …これもインターネットでアメリカの特許商標庁のサイトで調べました。もう、ホントに便利な時代に、以下同文。

Hi3b0486_2 確かにこの留め金部分、普通のコンパクトと違って、外側の取っ手の部分を下に軽く下げるようにすると、バネの力で外ブタが開きます。
 1931年に登録された特許ということは、このコンパクトはそれ以降のもの、ということですね。

 こんな風にいろいろ調べる手がかりのあるコンパクトは大好きです。いえ、そうでなくても、この時代のアメリカ製コンパクトは大好きなんですけどね、ご存知の通り。


Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月27日 (月)

氷中の花々

Hi3b0466

 ちょっとアメリカ製コンパクトの記事が続いたので、今週はイギリス。

Hi3b0465_3 ブローチやバレッタなどヴィンテージアクセサリーなどでもよく見かける、透明アクリル樹脂で出来たお花の表装のコンパクトです。氷の中に花が固められたような立体感が生み出す陰影が素敵ですね。

 なおこのタイプの表装を指してパースペックス Perspex のブローチ、などという表現をよく見掛けますが、「パースペックス」というのは元々は飛行機の風防ガラス用に開発されたアクリル樹脂の「登録商標」です。ですから、このタイプの花の表装のことを「パースペックス」と呼ぶわけではないので、ご注意くださいね。
 パースペックスのコーヒーテーブルなど、透明で強靭なアクリル樹脂の特性を生かした商品は、現代でも販売されていて人気です。

Hi3b0471 コンパクトの四角い方は MELISSA メリッサ、丸い方は KIGU OF LONDON キグ・オブ・ロンドン製です。

 オマケですが奥の小さい四角はアメリカ製のピルケース。Bircraft バークラフトとメーカー名が付いています。サイトはこちら。この赤いバラのシリーズでたくさんギフト小物を出しているようです。現代ものですけど、可愛いですよね。揃えて集めてみたくなります。

Hi3b0468 コンパクトに話を戻して。MELISSA メリッサのゴールドトーンのコンパクトは、以前ご紹介した黒い表装のものとお揃いです。内ブタありで、内側の蝶番側に「MADE IN ENGLAND」「MELISSA」と刻印されています。おそらく50年代くらいのもの。

 KIGU OF LONDON キグ・オブ・ロンドンについては以前の記事「背伸びした少女」「KIGU of LONDON キグ・オブ・ロンドン」をご参照ください。
Hi3b0470 このコンパクトは内ブタ付きシフター付き。保存が悪かったのかちょっと錆びなどの変色で出ていて可哀想です。表装のアクリル部分が大きくて素敵なだけに惜しい。年代は50~60年くらいだと思います。

 ゴツくてゴージャスなアメリカ製のコンパクトに比べ、イギリス製はやはり可憐で女性らしいです。華奢でロマンチックな感じ。中でもこのアクリル樹脂の「氷中の花」は私のお気に入りの表装です。


Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | コメント (6) | トラックバック (0)

2009年4月13日 (月)

ご縁は異なもの

Hi3b0433

 こちらでお話した、朝日シティニュースさんに掲載された後、しばらくして朝日シティニュースさんよりご連絡をいただきました。

Hi3b0436 なんでも、「柏林堂さんにあげてください」と荷物が届いているとのこと。一応、物騒な世の中なので中身を確認したのち、転送しますとのことでした。

 受け取って、開けてみますと中身はコンパクト3個。海老名市にお住まいの方からで、97歳になるお母様が昔愛用していたお品とか。
 たぶん、「捨ててしまうよりはコレクターの人に持っててもらった方が…」とか、思われたんでしょうね。

 2個はシルバー。1個は本鼈甲。古いけど、たぶん良いお品だと思います。戦前のもの、でしょうねぇ。意外な展開にちょっとびっくりというか、面食らってます。お母様が97歳ということは、お送りくださった方も60歳代くらいでいらっしゃるでしょうか。

Hi3b0435 シルバー2個にはいずれも「SILVER」の刻印があります。はい、こちらで復習を。日本で「SILVER」と刻印出来るのは、「silver 925 スターリングシルバー」までとなっています。…ただ、戦前とかの古いものはどういう基準だったのでしょうね?
 経年による硫化で黒ずんでいたので、シルバー磨きで磨いてあげました。

 鼈甲(べっこう)の方は、鼈甲だけで出来た大変シンプルなものですが上品ですね。ところどころ欠けがあるのが残念ですが、それだけ愛用されたのでしょう。

 面白いの思ったのは3個のうちのシルバーの四角いコンパクト。

 上部の四角い粉入れ部分のふたの上には「SLIDE LEFT TO FILL WITH POWDER」と書かれています。そしてその左側には「SLIDE ONCE DOWN AND UP TO RELEASE POWDER」。

Hi3b0438Hi3b0439

 ようするに、お粉入れに粉を入れた後、下にスライドして上に戻すと下部のくぼみの部分に少量ずつお粉が落ちるという仕組みです。ご存知の通り、柏林堂さんはこういうメカニカルな仕組みが大好き!(笑)Hi3b0440

 くぼみ部分には「Carmant(シャルマン・フランス語で「魅力的な」)」とメーカーマークが刻印されていて、お粉入れの方に「MADE IN TOKYO」とあります。輸出用の商品だったのでしょうか。表装のシルバーの彫金は、おそらく手彫りだと思います。よく見ると掘り方が画一的じゃないから。

 いただきものの価値を云々するのは下品ですが、手間暇の掛かった、これはとても良いお品だと思います。我が家にいらしたのも何かのご縁ですから、大事にさせていただきます。それにしても縁は異なもの、ですね。


Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年4月 5日 (日)

春咲きキャリーオール

Hi3b0426

 東京は桜が満開になりました。桜はいいですねー。大好きです。…まあ、「嫌い」っていう方もあまりいないでしょうけど(笑)。

Hi3b0429_4Hi3b0428_3

 さて、今日ご紹介するのはアメリカ製の小振りのキャリーオール carry all です。表層は白いマーブルのプラスチックに金彩でマーガレットが描かれています。コロンと小さくて可愛いです。煙草箱よりも小さい。

 未使用で鎖の欠けもない良いコンディションですが、口紅はエリザベスアーデンのもので、元々のセットものではないと思います。
 でも同じようなゴールドトーンで大きさもちょうどよくて、セットものと言っても違和感ないですね。

 年代はおそらく40年代くらい。
 両サイドが開くようになっていて、片方はお粉入れ、もう片方はコインケースです。

 このコインケースの、プラスチックのコインガイドが残ってHi3b0425いるのはちょっと嬉しい。このコインガイドは簡単に取れるようになっているので、残っていない場合も多いです。
 五つの円形はそれぞれ、大きさがちょっとずつ違っていて、アメリカのそれぞれの額のコインが入れられるようになっています。コインガイドがそのまま、蝶々の形になっているところが可愛いですね。

 コインケースのふた側には「このケース拾ったらここに連絡してね」ということで、連絡先を書き込めるカードが付いています。MADE IN U.S.A. とありますが、残念ながらメーカー名はありません。

 真鍮製なので小さい割には重いです。現代人にはこの重さは使えないだろうなぁ。残念ですけどね。
 白地にお花が、春っぽい可愛いコンパクトです。
Hi3b0427


Banner2
にほんブログ村 雑貨ブログ ヴィンテージ雑貨へ
(ブログランキングに登録しています。日本ではまだ数少ない同好の方が訪れてくださるきっかけになればと思います。
ご賛同くださる方は、バナーのクリックをお願いいたします。)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧