カテゴリー「Stratton」の21件の記事

2009年5月 5日 (火)

逆五芒星の謎

Hi3b0482

 …いえまあ、「謎」というほどのことでもないのですが。

 写真はイギリスStratton ストラットンのコンパクトで、形は「The Rondette」。セルフ・オープニングの内ブタ付きで、内ブタ上に「Compact in Hand」の刻印があるので50~60年代のものです。
 このブログをずっと読んでくださってる皆様には、このあたりのことはもうおなじみなので軽く流します(笑)。

Hi3b0481 私が面白いなと思ったのは、表装の「逆五芒星」です。

 古代メソポタミア文明のシュメール文字の中にも見られる5つ角の星は、その後、洋の東西に分かれて同じように「魔術」「陰陽道」のシンボルとして使われています。

 日本では五芒星は陰陽道の木・火・土・金・水の五つの元素を表すものであると同時に、ひと筆で書けるもの、閉じたものとして「魔のはいりこむ隙がない」ということで護符として使われて来たようです。

 西洋においても、物質を構成する(と当時は考えられていた)火・水・空気・土の四大元素に「霊」を加えたものを表すシンボルとして、魔術的な力があるとされて来ました。

 このコンパクトはイギリス製ですから、西洋魔術「っぽい」デザインを、おそらくはデザイナーさんがどこか古い書物からでも引っ張り出して来てデザインしたのでしょうけど、気になったのはこれが「五芒星」ではなく頂点が下向きの「逆五芒星」であること。

Hi3b0480 確か「逆五芒星」ってデビルスター、悪魔のシンボルじゃなかったかなー、と。…まあ、たぶんデザイナーさんにそんなつもりはなかったんだろうな、とは思うんですが、見る人が見たら結構ダイタンなデザインだなー、と思いまして。

 この五芒星は、二重構造になっていて、外側の色はたぶん前述の五大元素を表しているんだろうな、と思います。赤は火、青は水、黄は土、でしょうか。それぞれの色の上に描かれているイラストでなんとなく判るのは、王冠は王、小麦の束のようなものは農民でしょうかね。とするとそれぞれが身分を表しているとすれば、

 白(霊)…王冠(王)
 黄(土)…麦の束(農民)
 青(水)…槍(戦士)
 赤(火)…杯(商人?)
 緑(風)…何らかのシンボル?(聖職者?)

 という感じでしょうか。

 内側のイラストはもっと謎で、

 F…書物?聖書?
 A…植物?
 T…太陽
 A…羊?
 L…ライオン

 で、つなげると「FATAL 運命的な・宿命的な・致命的な」という形容詞になります。この中で判るのはLEO、Lionのライオンくらい(笑)。

 いえ、だから、単にデザイン的なかっこよさ、以上の意味は、さすがにコンパクトの図柄にはないとは思いますよ。

 でもこういうオカルティックなデザインを「ちょっとかっこいい」と思う感覚って、デスメタルさんとかゴスロリさんとかを待つまでもなく、昔(といっても50年くらい前ですけど)っからあったんだなぁ、と、面白く思った次第です。


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2008年6月29日 (日)

凶悪コラボ Wedgwood と Stratton

Hi3b0236

 以前、ウェッジウッドのワイルドストロベリー柄の食器を集めかけて、危うく踏みとどまったという話をどこかでしたと思うのですが、本日のトップ写真はその踏みとどまった段階勢ぞろいで。
 トリオ(カップ&ソーサーとケーキ皿のセットを、「トリオ」といいます)と、中皿1枚とナプキンと、灰皿と小さなトレーです。ねえ、実際これだけあれば十分じゃないですか、一人暮らしでそんな食器ばっかりあっても!(…と自分に言い聞かせて踏みとどまったのですが、それを言ったら「顔がひとつしかないのにコンパクト200個も持っててどうすんだよ」という突っ込みも成り立ちます。あーあーあー、聞こえない聞こえない)

 まあ、これでワイス柄は打ち止め、と思ってましたらば、神様はとんでもない試練を私にお与えになったのでございます。

Hi3b0237 写真中央下に何気な~~~く鎮座しているのはコンパクト。そうです、Wedgwood ウェッジウッドと Stratton ストラットンのコラボで、ワイルドストロベリー柄のThe Queen型のコンパクトです。ご、極悪すぎる…
 あまりの反則的可愛らしさに、最初見た時は震えが来ましたとも。

 あ、ついでなので書いておくのですが、私がストラットンの解説などでよく「The Queen」とか「The Princess」とか「The Petit」とかご紹介しているのは、「形」のタイプであって、「大きさ」のタイプではありません。
 なんか直径8.5センチの「大きさ」をクイーンタイプ、7.5センチの「大きさ」をプリンセスタイプと間違っている方がいらっしゃったので、念のため。

 「形」の名称ですので、たとえば、円型の「The Princess」なんてありえませんよ。「The Queen」「The Princess」は、10弁の花の形をしたコンパクトです。「形」の、名称なんです。私のご紹介の仕方が判りづらかったのかしら、と悩んでしまいました(ストラットンのヴィンテージコンパクトの、「形」のタイプ違いと名称を日本語で紹介したのは、たぶん私が初めてなので…)。

Hi3b0239_2 コンパクトを愛する者として、できれば正しい知識が広がって欲しいし…この件に限らず、ショップさんが年代などを間違っているのは割合しょっちゅうあるので、そんなサイトを見かけるたびに、ど、どうしよう…と関係ないのにおろおろしてしまいます。「ここ違ってますよ」なんて言うのもなんか余計なお世話のような気もするじゃないですか。

 実は一度、ショップさんがコンパクトのメーカー名を間違っていたのを、メールで遠まわしになるべく穏便に、「素敵なコンパクトですねー。ところで、これはこうなんじゃないですかー?」みたいな感じで問い合わせたことがあるんです。結果、思いっきり無視されました…(泣)。クレーム、何癖だと思われたのかなぁ。そんなつもりじゃなくて、ただ正しく伝えて欲しかっただけなんだけど。
 それが軽くショックだったので、それ以来、個別にそういう指摘はしないことにしました。だからできれば、自発的に間違いに気が付いていただけるとありがたいです…という願いを込めて、今日もこつこつとブログを更新する私であった(笑)。

 閑話休題。

Hi3b0241 このワイルドストロベリー柄の「The Queen」は、おそらく80年代以降のもの。「The Queen」は、すべてお粉と固形白粉のコンパーチブルタイプになっていて、シフターと、固形ケースを押さえる金属枠、プラスチック枠が付いています。説明書や箱も付いた未使用の完品です。
 今まで何度も何度も書いていることですが、

 Stratton恐るべし。

 まさかまさか、ワイスだけじゃなくて、ハザウェイローズとか、他の柄のコラボもあるんじゃないでしょうね?ま、まさかね?ええーん、想像するだけで可愛い~~凶悪すぎる~~~。

Hi3b0243 ただし!念のため言っておきます。ウェッジウッドとストラットンのコラボは、ジャスパーのタイプもそうですが、表装が陶器なので当然他のストラットンよりもさらに重いです!非日常的に重いです!鞄に入れて持ち歩くと、その重さを実感しますよ。普段使い用に1個欲しい、という方はご注意くださいね。…ま、可愛いからいっかぁ!

 追記:トップ写真は本日の私のおやつでしたが、ケーキ皿に乗っているのはスコーンやケーキではなく、ずんだだんごです。可愛いワイスの上に、ずんだ。す、すいません、宮城県出身なんです…郷土を愛してます。いやほら、色合いは似合ってるでしょ?白に薄緑で!(←そういう問題ではない)

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2008年4月29日 (火)

Stratton ハンドバッグ・アクセサリーズ

Hi3b0182 長らくお待たせしました。…あ、別に待ってません?すいません。
 やっと新しいPCが届きました。まだ前のPCのデータを移行しきれていないのですが、なんとか更新できる体制が整って来ました。

 先週、「上書き更新する」と書きましたが、間が空いてしまったので、改めて新規に更新したいと思います。メールなどくださったみなさま、ありがとうございました。

 さて。

 そうなんですよ、ストラットン・ハンドバッグアクセサリーズですよ!
 もう、どうなんでしょ、これ。反則ですよ反則!素敵すぎる!

Hi3b0188 全シリーズは、「コンパクト、両面ミラー、ミニケース(ピルケース)、クシ、リップビュー(リップミラー)、ノートケース(札入れ)、アトマイザー、ライター」の8種類のようです。
 今回、そろっているのは上記の前半の5種。箱付きの未使用品です。

●パウダーコンパクト---The Queenタイプの固形もお粉も入れられるコンパチブルのもの。

●コンパクトミラー---両面ミラーで片方は拡大鏡です。

Hi3b0184●ミニケース---日本でピルケースと呼ばれているもの。薬をつかむための小型のピンセットが付いています。説明書きにはちゃんと「お子様の手の届かないところに、云々」が書かれているのが可笑しいです。

●クシ---以前にもご紹介した、ジャックナイフ式のクシとケース。クシはプラスチックです。

●リップビュー---何度もご紹介しているリップミラー。口紅のケースに差し込んで使います。細見のリップやグロスには使えないので、あまり日本で使っている人は見かけませんね。

 中でもパウダーコンパクトははやり圧倒的な存在感ですねー。

Hi3b0187 このシリーズを、バッグの中に全部持っているのはさすがにちょっとくどい気もするので(それに、重いです!)、コンパクト(お化粧しない方はミラーで)と、クシ、それにピルケースの3種類くらいをさりげなくお揃いにしておくのが、一番おしゃれかもしれないですね。
 アトマイザーもぜひお揃いで欲しいところです。まあ、ご縁があればそのうち出会うこともございましょう。

 先々週にお話した「ノートケース」も気になるのですが、まだ「これだ!」という決め手Hi3b0183に欠けます。「札入れ」というからには、札おさえのある方がノートケースなのかなぁ。ライターもあることだしね。すると謎のケースが謎のままに…ああ、果てしない。

 それにしても、どうしてこんなに素敵なメーカーが、なくなってしまったのでしょう(いえ、あるにはありますが)。ストラットンは「金属加工業」なので、軽いプラスチックの携帯小物が全盛になってしまったのが、一番のネックだったのか もしれませんが、Hi3b0185惜しいですよね。

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2008年4月21日 (月)

Stratton Handbag Accessories

Hi3b0182

 すいません、またPCの調子が悪くて5分置きくらいに落ちてしまいます。調子の良い時に改めて上書き更新しますので、まずは写真だけでもお楽しみください。

 遅くても来月には新しいPCが届く予定ですので、その後はさくさくと更新できるかと思います~。

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2008年4月14日 (月)

謎のケース・続報

Hi3b0175

 先日ご紹介したStratton ストラットンの謎のケースについてですが。正体を調べている途中経過をちょっとご報告。

Hi3b0180 ストラットンにはおそろいシリーズがいろいろとある、とは何度も書いていることですが、70~80年代くらいに、「Stratton matching handbag accessories」という一連のシリーズがありました。

 箱書きには、

 Handbag Accessories include Powder Compacts, Lipviews, Mini Boxes, Mirrors, Combs, Notecases, Atomizers, and Lighters.

 とあります。この中であの謎のケースっぽいのは「Notecases」ですが、Notecaseというのはイギリス英語で「札入れ」のこと(アメリカ英語だと「billfold」)。

Hi3b0176 …ちょっと「札入れ」っていう雰囲気じゃないですよねぇ。

 「Lighter」があるのに、「Cigarette case」がないのも気になります。

 ふと思ったのですが、私がずぅぅぅっと「シガレットケース」とご紹介していた煙草押さえのある方の薄いケース(写真上ね)、これが「Notecase」なのでしょうか。まあ、言われてみれば札入れに出来ないこともないですが。でもどう見ても煙草入れですよねぇ。

Hi3b0177 ちなみにこのケースの煙草押さえは、T字のクロス部分が回転するようになっていて、まっすぐ縦方向にもなります。この方が「札入れ」ぽい?

 そういえば、ピルケース(「Mini Boxes」)に煙草置きが付いた形の携帯用灰皿も、シリーズの中にありません。

 結局、謎のケースな謎のまま、というか、むしろ謎が深まった気がするのですが、ぼちぼちと調べて行くしかありませんね。この、調べる過程も楽しいものです。

Hi3b0178 来週は、上記の「ハンドバッグアクセサリー」シリーズについて、もう少し書いてみたいと思います。

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2008年3月30日 (日)

ストラットンの櫛ケース

Hi3b0157

 このブログで何度も何度も「おそろいモノは勘弁してぇぇぇ」と叫んでいますが、そうは言っても目にすれば欲しくなるのは人情でございます。

Hi3b0152_2 今回は、悪魔の会社 Stratton ストラットンのコンパクトとおそろいの櫛。
 まあ、なんて優雅なんでしょう。こういうシンプルな色合いの櫛ケースなら、男性が使っていても違和感ないですね。でも若い男性よりも、むしろちょっとお年を召した方がさりげなく使われていたら、きっと素敵だろうなぁ。

 コンパクトの方は、「The Rondette」と呼ばれる形で、直径は約7センチ。同じ円形の「The Regal」が、直径約7.5センチなので、一回り小ぶりな感じがします。内ブタはセルフオープニングですが、「Compact-In-Hand」のマークがないので、70年代くらいのものだと思われます。

Hi3b0154 写真の左側が「The Regal」、右側が今回の「The Rondette」です。大きさの違いが判るでしょうか。

 未使用品なのですが、残念なことに表面のエナメルが一部剥脱しています。中央下部の横向きの蝶々の身体の部分が白く抜け落ちているのが見えるでしょうか。地色が白なのであまり目立ちませんが、惜しいですね。

Hi3b0156 グラスエナメル(表面にガラス質を塗って保護するエナメル。日本語で言うとホウロウですね)が剥げ落ちるのって、こういう状態になるのですね。ちょうどマニキュアの一部が剥げるような感じ、というと、女性の方には判りやすいのではないでしょうか。

 櫛の方は、コンパクトと同じ柄ケースからプラスチック製の櫛が出て来るというもの。これも未使用品のようです。プラスチックの櫛部分に「MADE IN Stratton Hi3b0155ENGLAND」と金色でプリントされています。

 裏側もまた素敵で、金属地に放射状の並目模様が刻まれています。規則的に切れ込みの入った縁取りも素敵。さすがStratton、細部までぬかりなし。

 コンパクト、櫛、ピルケーHi3b0158ス、シガレットケース、携帯灰皿を一式、Strattonの同じ柄でそろえて使ってみたい、というのが私の密かな野望です。ああ、そういえばライターもあったような気がする…謎のケースはまだ謎のままだし…道は果てしないですね。

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2008年3月23日 (日)

謎のケース発見

Hi3b0141

 Stratton ストラットンの謎のケースを入手しました。
 おなじみのオダリスク風の模様で緑色の地なのですが、これが何のケースかさっぱり判りません。
Hi3b0149 内側と裏側にはやはりおなじみの星模様があって、裏の中央にはメーカーマーク「Stratton MADE IN ENGLAND」と入っています。

 購入した際には「シガレットケース」ということだったのですが、でもストラットンのシガレットケースは他にちゃんとしたのがあるしね。
 第一、「あの」ストラットンなら、もうちょっといろいろ工夫すると思うんですよ、シガレットケースなら煙草を入れやすいように、とか、押えやすいように、とか。もうちょっとHi3b0145_2「シガレットケース」に特化した造りになっていると思うのです。
 それが今回のこのケースはコロンとしたただのケースなので、煙草入れではないような気がします。

 ためしに煙草も入れてみましたが、明らかにサイズが合わなくて隙間が空いています。ストラットンならこういういい加減な造りはしないと思うんですよね。

 同じオダリスク風模様のシガレットケースと並べてみましたが、厚みも結構あるんですよ。下がシガレットケース。上が今回の謎のケース。ね、全然違うでしょ?

Hi3b0143 一瞬、「もしかして葉巻入れ?」とも思ったのですが、考えてみたら葉巻を吸う女性はいないだろうしなぁ。…いえまあ、女性の持ち物とは限ったことではないですけど、やっぱりストラットンは女性向けなんじゃないかと思いますし。

 なんでしょうね?このケース。なんとなく、そんなに古いものHi3b0147ではないような気がするのですが。カンで、70年代以降。

 何でも入れられる汎用性のありそうなサイズなので、特に「何用」ということではない、ただの「ケース」なのかもしれませんが…
 コンパクトとおそろいで、口紅とかアイライナーとかグロスとか、一式入れて一緒に使っていたら、素敵かもしれませんね。何に使おうかな、わくわく。

Hi3b0148 それにしても、本当にStrattonは奥が深い、困ったメーカーでございます。未だに、見たこともない品が後から後からざくざくと出て来て、コレクター泣かせです。

 櫛とか携帯灰皿とかもあるんですよね…(遠い目)。一応、私はコンパクトだけのコレクターのつもりなんですが、おそろいであると、つい欲しくなってしまうしなぁ…

Hi3b0142

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2008年2月24日 (日)

STRATNOID ストラットノイドのホイール・コンパクト

Hi3b0123

 先週、「ホイール・コンパクトについて書く」と予告いたしましたので、すみやかに予告の遂行をいたします。

 ホイール・コンパクト、というのは戦前、1920~30年代くらいに流行した手法で、以前ちょっと書いた「バタフライウィング・コンパクト」と造りは同じです。

Hi3b0128 コンパクトのふたの土台と、カバーのプラスチックの間に、薄く紙のようにのばした金属の箔をはさんで、それが背景になります。プラスチックのカバーには、裏側から絵が描いてあります。ちょうど、アニメーションの「セル画」みたいな技法、と言うと判りやすいでしょうか?

 背景が金属箔のものをホイール・コンパクト、モルフォ蝶の羽が使われているものを、バタフライウィング・コンパクトといいます。どうも、先に出来たのはバタフライウィングの方らしいんですが。

 ホイールコンパクトは、青一色のバタフライウィングと違い、金属の種類によって金銀コッパーなど、いろんな色味が出せるので、絵柄に変化が付けられます。また、箔独特の「しわ」や「より」などで立体感も出て、表装の図版に奥行きが生まれます。

 先週写真でご紹介した「Gwenda」の鳥の柄のコンパクトは、2本の横の帯模様が銀色の箔でしたね。
 今週ご紹介するのは、金色の箔が空と水を現している、初期「Stratton」のコンパクトです。

Hi3b0126 以前、「初期ストラットン」という記事で、「極く初期(つまり1930年代初頭)のStrattonのコンパクトの刻印は、「Stratton」ではなく、「Stratnoid」です。」と書きましたが、その「Stratnoid ストラットノイド」の刻印があるものです。

 直径は2インチ(5センチ)四方。鏡はグラスミラーではなく、金属板を磨いたポリッシュメタルミラーです。

 内ブタは半円状の回転式で、回転する側にはアールデコ風の波目模様が刻まれています。内ブタの上部、回転しない土台の方には、「STRATNOID MADE IN ENGLAND」とあり、その上に Registered design numberつまり意匠登録番号が、「767198」と書かれています。

Hi3b0127 まさか、イギリスの意匠登録番号なんて調べようがないようなぁ、なんて思いながらも調べてみたところ、判っちゃいました。インターネット恐るべし。「767198」は、1931年の登録番号でした。

 それにしてもホイール・コンパクト。こんな手のひらに収まる小さいものに、なんという工夫。なんという手間。ホイール・コンパクトもバタフライウィング・コンパクトも、40年代以降はあまり見かけなくなりました。造るのに手間隙が掛かるからでしょうか?まさに一瞬のきらめきです。
 もしも、ホイールまたはバタフライウィングのコンパクトを見かけたら、それはだいたい30年代くらいもの、と考えてよさそうですよ。

 77年の時を越えて、ホイール・コンパクトの金属箔は、今も私の手の中で穏やかな光をたたえています。

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2008年2月 2日 (土)

夢の宝石箱

Hi3b0083

 これまで、Stratton ストラットンのコンパクトにはさまざまな「形」があることをご紹介しましたが(詳しくは、左のリンクからフォトアルバムをご覧くださいね)、今回もそのひとつ。

Hi3b0084 「The Regency」。

 リージェンシーというのは「摂政」のことです。
 イギリスの歴史の中では、1811年から1820年まで、国王ジョージ3世が病のため、皇太子が摂政を行った時代のことをリージェンシー(摂政)時代と呼びます。

 スタイル(様式)としての「リージェンシー様式」は、ヴィクトリアンの前。古代ローマ、エジプト、中国などの古典的モチーフを取り入れたデザインで、フランスのアンピール様式(皇帝様式。ナポレオンの帝政時代の様式)のシンメトリー(左右対称)の影響もあると言われています。

 …もっとも、コンパクトの「The Regency」にはそこまでの意味はないと思いますが。ストラットンのコンパクトの「形」には、「The Princess」とか「The Royale」とか、王家に関する単語が多いので、おそらくその流れなのでしょう。

Hi3b0085 この「The Regency」は、元々はフランスのアンティークの宝石箱の形がモチーフになっていると言われています。開いてみると、確かにこれは宝石箱、という感じがしますね。

 内ブタ(inner lid)にはおなじみの「Compact-in-Hand」が刻まれていて、外ブタをある程度の角度に開くと自動的に内ブタの留め金が外れる「self-opening」の仕組みになっています。
 従いまして(さあ、これまでの記事のおさらいを)、このコンパクトは1948年以降のもの、ということになります。おそらく、50年代のものだと思います。

Hi3b0091 特筆すべき特徴としては、写真ではよく判らないかもしれませんがこのコンパクト、「The Queen」などに見られるような、表装にエナメル仕上げ(ほうろうびき)がなされていません。そのため塗料の保護がされず、耐久性に劣ります。よく見ると、塗装の一部が割れて欠けているところがあり、惜しいです(こういうタイプのコンパクトは、アルコールで拭いちゃダメですよーー)。

 それにしてもとても重厚で上品なコンパクト。まさに「夢の宝石箱」。やはりストラットンは凄いです。

Hi3b0087 そのうち、ストラットンの「形」のタイプの一覧を、見やすく判りやすく記事にしたいと思っているのですが、それには私のコレクションが足りません。まだまだ持っていない「タイプ」があるので、ある程度そろったら図鑑にしますね…って、いつになることやら…

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2008年1月27日 (日)

おかげさまで100回

Hi3b0076
 実は今回の更新で、当ブログは100記事目を迎えます。…100本ですよ、100本。よー書いたなぁ、私よ。

 ブログ開設が2006年の3月18日で、今日が2008年の1月27日ですから約1年10ヶ月で100回。まあ、だいたい週1くらいのペースで来られたようです。

Hi3b0071 うちのブログは日記とは違うので、毎週「何を書こうかなぁ」なんて悩むことも正直あります。単にコレクションの写真を並べるだけじゃなくて、ちょっとは「記事」らしく、情報や知識としての価値もあるブログにしたいし、「読み物」としても面白いものにしたいし、などと、野望ばかりが大きく(笑)。
 なんとかかんとか100回を迎えることが出来ましたのも、ブックマークなどして毎週見に来てくださるみなさまのおかげです。私のブログがきっかけになって、ヴィンテージ・コンパクトの素晴らしさに目覚めて、その方がその方なりの「お気に入り」を探して見つけて使ってくださったら、こんなに嬉しいことはありません。

 またタイミングよく24日が私の誕生日で、お友達に花束などいただきまして、誕生日+100回記念が重なってちょっとうきうき。
 トップ写真はいただいた「春の花束」と、当ブログ検索語句No.1、一番人気の Stratton ストラットンです。コンパクトにお花はよく似合う。

Hi3b0072Hi3b0073
 ストラットンは本当に人気がありますね。
 前にも書きましたが、ストラットンは、日本製コンパクト以外では、おそらく一番入手しやすいコンパクトです。一番人気が一番入手しやすい、って、ラッキーじゃないですか?特に、70年代以降の The Queen クイーンタイプのものは、どこの骨董市に行っても1個や2個は必ず見かけますもの。

 でもさすがに直径堂々8.5センチのクイーンタイプって、実際に使うとなると大きい。小柄な方や華奢な方だと手からあふれんばかりです。…いえ、私は小柄でも華奢でもないので大丈夫ですが(笑)。
 そこで私のお勧めは、同じ形で一回り小さく、内ブタ付きの The Princess プリンセスタイプです。比較的入手しやすく、種類も豊富で、可愛いしね。

Hi3b0074 そんなわけで、100回記念は花束と、一番人気のストラットンの中でも特に愛好者が多い、ウェッジウッドとのコラボレーションのジャスパーをあしらってみました。
 うちにあるジャスパーの色は写真の、ピンク、水色、緑、青の4種類ですが、確か陶器としてのウェッジウッドのジャスパーには、他に黒とか白とかレンガ色みたいなオレンジとかありましたよねぇ?…ま、まさかないだろうな?コンパクト…

 さて、100回を迎えて気持ちも新たに、これからものんびりマイペースで参りますので、お付き合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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