逆五芒星の謎
…いえまあ、「謎」というほどのことでもないのですが。
写真はイギリスStratton ストラットンのコンパクトで、形は「The Rondette」。セルフ・オープニングの内ブタ付きで、内ブタ上に「Compact in Hand」の刻印があるので50~60年代のものです。
このブログをずっと読んでくださってる皆様には、このあたりのことはもうおなじみなので軽く流します(笑)。
古代メソポタミア文明のシュメール文字の中にも見られる5つ角の星は、その後、洋の東西に分かれて同じように「魔術」「陰陽道」のシンボルとして使われています。
日本では五芒星は陰陽道の木・火・土・金・水の五つの元素を表すものであると同時に、ひと筆で書けるもの、閉じたものとして「魔のはいりこむ隙がない」ということで護符として使われて来たようです。
西洋においても、物質を構成する(と当時は考えられていた)火・水・空気・土の四大元素に「霊」を加えたものを表すシンボルとして、魔術的な力があるとされて来ました。
このコンパクトはイギリス製ですから、西洋魔術「っぽい」デザインを、おそらくはデザイナーさんがどこか古い書物からでも引っ張り出して来てデザインしたのでしょうけど、気になったのはこれが「五芒星」ではなく頂点が下向きの「逆五芒星」であること。
確か「逆五芒星」ってデビルスター、悪魔のシンボルじゃなかったかなー、と。…まあ、たぶんデザイナーさんにそんなつもりはなかったんだろうな、とは思うんですが、見る人が見たら結構ダイタンなデザインだなー、と思いまして。
この五芒星は、二重構造になっていて、外側の色はたぶん前述の五大元素を表しているんだろうな、と思います。赤は火、青は水、黄は土、でしょうか。それぞれの色の上に描かれているイラストでなんとなく判るのは、王冠は王、小麦の束のようなものは農民でしょうかね。とするとそれぞれが身分を表しているとすれば、
白(霊)…王冠(王)
黄(土)…麦の束(農民)
青(水)…槍(戦士)
赤(火)…杯(商人?)
緑(風)…何らかのシンボル?(聖職者?)
という感じでしょうか。
内側のイラストはもっと謎で、
F…書物?聖書?
A…植物?
T…太陽
A…羊?
L…ライオン
で、つなげると「FATAL 運命的な・宿命的な・致命的な」という形容詞になります。この中で判るのはLEO、Lionのライオンくらい(笑)。
いえ、だから、単にデザイン的なかっこよさ、以上の意味は、さすがにコンパクトの図柄にはないとは思いますよ。
でもこういうオカルティックなデザインを「ちょっとかっこいい」と思う感覚って、デスメタルさんとかゴスロリさんとかを待つまでもなく、昔(といっても50年くらい前ですけど)っからあったんだなぁ、と、面白く思った次第です。
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